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支部長挨拶

関東支部長 藤本禮子
2014年4月から日本音学療法学会関東支部(以下関東支部、支部)支部長に就任いたしました藤本禮子でございます。関東支部は2002年の設立から12年が経過いたしました。村井靖児支部長、村林信行支部長が支部の創立期を担われ、地方大会、都県別講習会、支部主催の講習会の開催を通して会員間の親睦と知見の向上を果たされました。村井支部長は精神科医、音楽療法研究者、音楽療法臨床家として、村林支部長は心療内科医として高い視野から支部の方向性を示してくださいました。深く感謝申し上げます。

私は両先生とは異なり日本の音楽大学卒業後、教師をしながら手探りで音楽療法の臨床に関わってまいりました。村井・村林両支部長の高い視野からの方向性を守りつつ、現場の経験と感覚を支部の運営に活かしていきたいと考えております。

2001年に日本音楽療法学会(以下学会)が音楽療法士養成のためのカリキュラムを制定し、そのカリキュラムを備えた専門学校・大学を学会認定校としました。そのような教育機関で音楽療法や関連領域の理論や技法を系統的に学んだ人たちや、海外で音楽療法を学び音楽療法士資格を取得した人たちが少しずつ増えてまいりましたが、会員の方々には私と同様手探りで音楽療法を行ってこられた方がまだまだ多いのではないかと思います。様々な経験を持つ皆さまと音楽療法や関連領域の知識・技術を学び深めながら臨床経験を共有することにより、音楽療法をクライアントのニーズに近づけてゆくことができると考えております。

今、日本の音楽療法は一つの転機を迎えております。50年ほど前日本に芽生えた音楽療法は、20年ほど前急速に普及いたしましたが、今その反省期に入っているように思われます。音楽療法士の職業としての地位が確立していないこと、音楽療法士を目指す若者の減少とそれに伴う学会認定校の減少などにそれが現れています。

その背景には20年を超えた日本経済の停滞もあります。不況では音楽療法にお金を払う人が減ります。しかしそれだけではなく、音楽療法が社会のニーズを十分に掘り当てていないこと、音楽療法の成果が社会に認められるに至っていないことにも原因があるのではないかと思います。音楽療法士の一人ひとりの更なる研鑽とともに、音楽療法を社会にもっと知らせる努力が必要であると思います。支部としてこれらの問題に向き合い音楽療法の新たな展開につなげていきたいと思います。

2014年7月にオーストリアで開催された第14回世界音楽療法大会(WCMT)において、第15回世界音楽療法大会(世界大会)の日本開催が決定しました。世界大会の日本招致活動には、駐オーストリア日本大使が応援に駆け付けてくださるなど日本政府にも力を入れていただきました。2017年7月には、世界の音楽療法士が茨城県つくば国際会議場で一堂に会します。これから世界大会の準備が始まります。関東支部はこれを支えて参ります。世界大会の日本開催は日本の社会に音楽療法を知らせ根付かせる絶好の機会となるでしょうし、そうしなければなりません。会員の皆様には、発表者として、サポーターとして、あるいは国際親善活動を通して、この世界大会を成功させていただきたいと思います。それは必ずや皆様の療法士としての幅を拡げることにもなるでしょう。

関東支部が会員の皆さまの支部として更に充実してゆくよう、皆さまと一緒に取り組んで行く所存です。今後ともご協力よろしくお願いいたします。                                    
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