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関東支部初!対面&オンラインのハイブリッド開催!
無観客オンライン開催

埼玉大会開催にあたって

関東支部長 加藤美知子

関東支部会員の皆様、いかがお過ごしでしょうか?毎日の話題の中心が新型コロナになって早や1年を過ぎましたが、相変わらず収束の見通しが全くつかないまま、それでも私たちの生活は続いています。実践の場が休止、あるいは中止になった会員の方も多いと察せられます。一方で感染の不安を抱えながら仕事を続けられている方も多いでしょう。元の生活に戻れるまでにはまだまだ長い時間がかかりそうですが、それまでは情報交換を密にしながら新しい可能性はないかとご一緒に探し続けていきたいと思います。
さて、1年延期をせざるをえなかった2021年11月の埼玉大会が今年こそは実現いたします。対面式の開催を目指しながら、状況に応じてズームやユーチューブというメディアも活用してまいります。この1年間で実行委員、支部会員の皆様が、コロナにひるむことなく新しいメディアに挑戦し、新しいスキルを習得してきた結果、このような柔軟な対応が可能になったのです。皆様がそれぞれのお立場で安心して参加でき、かつ有意義な大会になるべき準備が着々と進んでおります。
プログラムの詳細はこの後のページに譲るとして、今回の企画について感じたことを書かせていただきます。音楽療法にかかわりのある医療領域からのご講演、ベテランの音楽療法士の対談ももちろん楽しみな企画ですが、2本のシンポジウムは、まさにこれから働き盛りという世代の音楽療法士たちが、臨床から得た知見を熱く交換する場となるであろうと大いに期待されます。職業としてどのように音楽療法を確立していくのかというテーマは、私たち全員にかかわる重要なことですし、高齢者現場で働く音楽療法士が多いことから、もう一つのテーマも非常に興味深いものです。「私たちができること、私たちにしかできないこと」と読むとドキッとし、ワクワクします。どちらも、私たちの日々の実践の中核に触れる、まさに皆で共有しなければならないことだからです。
今回の実行委員は準備期間が1年伸びた上に、「新しい生活」に対応した大会を準備するという難しい課題を与えられていますが、若い世代が中心となって動いております。大澤先生という大先輩の土壌を引き継ぎながら、柔軟な発想で伸び伸びと企画しているのです。その際、音楽療法を取り巻く状況にはこれまで以上に色々とむずかしいこともあるが、何よりも「クライエント・ファーストでありたい」ということであると伺いました。頼もしいお言葉です。その熱意、ご苦労に対して心から感謝いたします。
大会テーマ「多様多彩〜ひびけ!みんなのハーモニー〜」を掲げての彩の国埼玉での地方大会です。是非、多くの方のご参加をお待ちしております。

大会長あいさつ

大会長 大澤 和子

第19回日本音楽療法学会関東支部地方大会(埼玉)が2021年11月27日土曜日、埼玉会館にて開催されます。埼玉で最初に地方大会が開催されたのは第3回の時で、私は実行委員長を務めておりました。それから16年以上の時が経ち、今回は新型コロナウイルス感染症という予想もしなかった出来事に見舞われましたが、「多様多彩〜ひびけ!みんなのハーモニー〜」を大会テーマにして、実行委員一同、心を一つにして準備致しております。
市民講座では、「多様性を力に障がい児者を支える医療と音楽療法」というタイトルで、埼玉県立小児医療センター医師大橋博文先生、たかやま音楽療法研究所の山仁先生をお迎えして講演・対談を予定しております。大橋先生とは、先生がお若い時にご一緒にお仕事をさせていただいたご縁です。後で触れます「埼玉県障害者音楽交流推進協議会」主催の「ふれあいコンサート」出演団体を代表して、秩父地域「太鼓大好きどこんこクラブ」の皆さんによる「秩父屋台囃子」演奏もあります。地域の太鼓会の皆様の支援のもとで重ねてきた練習の成果を、是非お楽しみいただきたいと思います。その他、シンポジウム「職業としての音楽療法を確立するために」「高齢者領域で私たちができること、私たちにしかできないこと」、口演・ポスターの発表・ワークショップ・交流会等魅力のあるプログラムを予定しております。
ここで、埼玉県の障がい児者教育を振り返ってみたいと思います。昭和54年養護学校義務制の年に、ノーマライゼイションの理念実現に向け、障がいのある子の教育に正しく認識を深め「共に生きる社会」を目指し、特別支援教育として現在に至ります。障がい者週間には、記念事業として「埼玉県障がい・難病児童・生徒文化の集い〜みんな幸せ共生社会県民のつどい〜」の行事があります。また県下の障がい者施設入所者・通園者の団体が、障がいのある人ない人も共に音楽を通して生きる社会人を目指し、音楽交流事業として年1回の「ふれあいコンサート」を県内各地域で開催し、現在20年目を迎えています。「コミュニティセラピー」と自讃しています。
これからもセラピストとして豊かな心を持ち、たくましく生きる人間育成の「知・徳・体」が如何に重要な位置にあるかを、皆様と共に考えていきたいと思います。
皆様のご参加をお待ち申し上げます。

関東支部会員の皆さまへ
〜安心・安全な大会開催を目指して〜

埼玉大会実行委員長 平野 夏子

皆様、大変長らくお待たせしております。未曽有の出来事に戸惑いながらも皆様とお会いできる日を楽しみに、実行委員一同、この大会の準備に精一杯の力を尽くしております。私たちが今回最優先していることは、まずは安心・安全な大会運営、その上で可能な限り対面開催を実現することです。この2つを両立するためには、新型コロナウイルスの今後の感染状況に応じて、柔軟性のある対応が必要です。今回そのために4つのレベルを想定し開催の段階付けをしています。どのレベルになってもオンライン(Zoom)開催はいたしますが、残念ながら対面開催は中止するという決断をするかもしれません。それでも、地方大会だからこそ会員同士がじかに顔を合わせて情報の交換をし、新たなネットワークづくりに役立てる機会を持つために、可能な対策を尽くして臨みたいと考えています。一方、この新しい生活様式により、関東支部の研修活動のIT化は大きく前進し、それにより子育てや介護その他の事情で外出が難しかった会員にも研修の機会が増えました。実行委員は全くの素人集団ですので不慣れな部分も多く、皆様にご迷惑をかけることもあるかもしれませんが、勉強しながら進めてゆきたいと思っております。対面では三密を避け、可能な限りの感染予防対策を行います。オンライン(Zoom)に関しては、発表を希望する方、参加する方への技術的なサポートを行ってゆきます。是非安心してご参加いただき、関東支部の地方大会をご一緒に支え盛り上げていただきますよう心よりお願い申し上げます。

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